
ブログを長く続けていると、記事の数は少しずつ増えていきますよね。最初は一つひとつ丁寧に書いていた記事も、気づけば何年も前の情報になっていたり、ほとんど読まれないままになっていたり。記事一覧を見て、「このページは残しておくべき? それとも削除した方がいい?」と迷ったことはないでしょうか。
せっかく時間をかけて書いた記事ですから、簡単には消したくないものです。一方で、古い情報をそのままにしておくのも気になります。では、過去の記事はどのように整理すればよいのでしょうか。
大切なのは、アクセス数だけで残す・削除するを決めないことです。記事が読まれているかに加えて、検索する人の役に立っているか、自社のサービスと関係があるか、今も正しい情報か、といった点を確認する必要があります。
この記事では、GA4とGoogleサーチコンソールを使いながら、過去の記事を「残す・直す・削除または統合する」に分ける考え方と、整理するときの注意点を紹介します。専門的な知識がなくても進められるよう、順番に見ていきましょう。
この記事でわかること
- 読まれていない記事を、すぐに削除しなくてもよい理由
- 過去の記事を「残す・直す・削除または統合する」に分ける判断基準
- GA4とGoogleサーチコンソールで確認したい数字
- 記事を削除・統合するときに気をつけたいSEOの基本
なぜ、過去の記事を見直す必要があるのか?

まず知っておきたいのは、アクセスが少ない記事があるだけで、サイト全体の検索評価が下がるわけではないということです。検索される回数が少ないテーマもありますし、特定のお客様だけが必要とする専門的な情報もあります。アクセス数だけを見て、すぐに「不要な記事」と決める必要はありません。
では、なぜ記事を見直すのでしょうか。理由は大きく2つあります。
古い情報や内容の薄い記事は、読者の役に立たないことがある
たとえば、数年前の料金や制度を紹介したまま更新されていない記事を見つけたら、読者はどう感じるでしょうか。「この情報は今も正しいのかな?」と不安になってしまうかもしれません。
また、似た内容の記事がいくつもあり、どれを読めばよいのかわからない状態も、読者にとって親切とはいえません。情報が古くなっていたり、説明が足りなかったりする記事は、今の読者に役立つ内容へ見直すことが大切です。
大切なのは、記事が古いこと自体ではなく、今も正確で、読者の疑問に答えられる内容になっているかどうかです。
記事の整理は、サイトを使いやすくする機会になる
記事が増えると、同じテーマを扱ったページが複数できたり、似た情報が別々の場所に掲載されたりすることがあります。こうした状態では、読者が必要な情報にたどり着きにくくなる場合があります。
過去の記事を見直せば、情報をまとめたり、足りない説明を補ったり、関連するページ同士をつないだりできます。結果として、読者にとってわかりやすいサイトに近づけられます。
つまり、記事の整理は、単にページ数を減らす作業ではありません。これまでに作った情報を活かしながら、サイト全体を今の読者に合う形に整える作業なのです。
記事を「残す・直す・削除または統合する」3つの判断基準

それでは、実際に記事を仕分けてみましょう。ここで気をつけたいのは、アクセス数だけで判断しないこと。数字を確認したうえで、記事の内容や自社との関係もあわせて見ていきます。
まずは、GA4とGoogleサーチコンソールで過去3〜6か月程度のデータを確認するところから始めましょう。季節によって検索数が変わるテーマや、公開して間もない記事は、もう少し長い期間で見るなど、記事の性質に合わせて判断してください。
そのまま残す:今も読者の役に立っている記事
一定のアクセスがあり、自社の事業やサービスにも関係していて、内容も正確な記事は、基本的にそのまま残しておきましょう。
たとえば、自社の専門知識をわかりやすく解説している記事や、サービスを検討している人が参考にできる記事などです。検索から多くの人が訪れているだけでなく、問い合わせ前に読まれている可能性もあります。
確認したいのは、アクセス数だけではありません。今も内容が正しいか、読者の疑問に答えられているか、関連するサービスページなどへ自然につながっているかも見てみましょう。
すでに役立っている記事を、理由なく大きく書き換える必要はありません。誤字や古い情報など、気になる部分だけを整える方法もあります。
直す:読まれる可能性があるのに、力を発揮できていない記事
検索結果には表示されているのに、あまりクリックされていない。あるいは、検索順位がもう少しで上がりそうなのに、なかなか伸びない。そんな記事は、リライト(内容の見直し・書き直し)を検討してみましょう。
ここで役立つのが、Googleサーチコンソールです。検索キーワードごとの表示回数やクリック数、平均掲載順位などを確認できます。
たとえば、検索結果に何度も表示されているのにクリックが少ない場合は、タイトルや説明文が検索する人の知りたいことに合っていない可能性があります。一方、検索順位が11〜30位あたりにある記事は、内容を見直す候補の一つになります。ただし、この順位はあくまで目安です。リライトすれば必ず上位に上がる、という意味ではありません。
改善するときは、まず実際に検索されている言葉を確認しましょう。その言葉から、読者が何を知りたいのかを考えます。そのうえで、説明が足りない部分を補う、古い情報を更新する、見出しを整理するなど、読者の疑問に答えるための修正を行います。
単に文章を長くしたり、キーワードを何度も入れたりする必要はありません。読者が知りたい情報を、わかりやすく届けることが大切です。
削除・統合する:役割を終え、残す必要性が低い記事
アクセスがほとんどないうえに、検索需要も見込めず、自社との関連性も薄い。さらに、情報を更新したり内容を補ったりしても、読者の役に立つ記事にするのが難しい。こうした場合は、削除や統合を検討できます。
たとえば、すでに終了したイベントの告知、現在の事業と関係がない古いお知らせ、ほかの記事と内容がほぼ重複しているページなどです。ただし、会社の沿革や過去の実績など、検索アクセスが少なくても残す意味がある情報もあります。
判断に迷ったら、「このページを今の読者が見たとき、役に立つだろうか」「会社として残しておく必要があるだろうか」と考えてみてください。半年間アクセスがゼロだった、という理由だけで削除を決めるのは避けましょう。
GA4とGoogleサーチコンソールで確認するポイント

記事を仕分けるときは、GA4とGoogleサーチコンソールの両方を使うと、判断しやすくなります。それぞれ得意なことが違うため、役割を分けて確認しましょう。
GA4で確認すること:サイト内での読まれ方
GA4では、ページごとの表示回数やユーザーの行動などを確認できます。「レポート」内の「エンゲージメント」から「ページとスクリーン」を開くと、どのページがよく見られているかを確認できます。
また、問い合わせフォームの送信などを計測する設定がされていれば、記事が成果につながっているかを調べる手がかりにもなります。ただし、問い合わせなどの成果を正しく確認するには、事前にイベントやキーイベントの設定が必要です。
アクセスが少ない記事でも、問い合わせ前に読まれていたり、社内でお客様に案内するために使われていたりする場合があります。数字だけでなく、記事の役割も考えてみましょう。
Googleサーチコンソールで確認すること:検索結果での見られ方
Googleサーチコンソールでは、Google検索で記事がどのように表示されているかを確認できます。主に見ておきたいのは、次の4つです。
- 表示回数:検索結果に記事が表示された回数
- クリック数:検索結果から記事がクリックされた回数
- クリック率:表示された回数のうち、クリックされた割合
- 平均掲載順位:検索結果での平均的な掲載位置
たとえば、表示回数が多いのにクリック数が少ない場合は、タイトルが検索する人の関心に合っているかを見直す余地があります。反対に、表示回数そのものが少ない場合は、そのテーマを検索する人が少ないのか、記事の内容が検索意図に合っていないのかなど、別の角度から考える必要があります。
なお、平均掲載順位は検索された言葉や場所、時期などによって変わるため、ひとつの数字だけで判断しないようにしましょう。
記事を削除・統合するときに気をつけたいこと

残す記事、直す記事、整理する記事が見えてきたら、次は実際の作業です。特に削除や統合は、URLの扱いを間違えると、読者がページを見つけられなくなったり、検索結果に影響したりすることがあります。焦らず、一つずつ進めましょう。
似た記事は、内容をまとめて一つにできないか考える
似たテーマの記事が複数ある場合は、それぞれを削除する前に、内容を一つにまとめられないか検討してみましょう。
たとえば、「外壁塗装の費用」「塗料の種類」「工事にかかる期間」という記事が別々にあり、内容も短い場合、それぞれの情報を整理して一つの詳しい記事にまとめる方法があります。
ただし、検索する人の目的が異なる場合は、無理に一つにまとめる必要はありません。記事ごとに役割があるかを確認し、読者が情報を探しやすくなる形を選びましょう。
関連するページへ転送する(301リダイレクト)
記事を別のページに統合する場合は、古いURLから新しいURLへ自動で移動する設定を検討します。これを「301リダイレクト」といいます。
たとえば、古い記事の内容を新しいまとめ記事に統合した場合、古いURLにアクセスした人を新しい記事へ案内できます。以前の記事をブックマークしていた人や、ほかのサイトからリンクをたどってきた人にも、目的の情報を見つけてもらいやすくなります。
ただし、どのページでも転送すればよいわけではありません。内容や目的が近い、適切な移転先がある場合に設定します。関係のないページへ無理に転送するのは避けましょう。適切な転送先がない場合は、ページの状況に応じて削除し、404または410の状態にする方法もあります。
WordPressでは、Redirectionなどのプラグインを使って転送を設定できる場合があります。ただし、設定方法はサイトの環境によって異なるため、作業後は転送先が正しいか、実際にURLを開いて確認してください。
検索結果に表示する必要がないページは、noindexを検討する
「ページはサイトに残しておきたいけれど、Googleの検索結果には表示させたくない」という場合は、「noindex」という設定が使えることがあります。
noindexとは、検索エンジンに対して、そのページを検索結果に表示しないよう伝えるための指定です。たとえば、検索から訪問してもらう必要がない社内向けの案内ページなどで利用することがあります。
ただし、noindexはサイト全体のSEO評価からページを取り除くための機能ではありません。また、設定すればサイトの検索順位が上がるというものでもありません。検索結果に表示する必要があるページまで誤ってnoindexにしないよう、設定する目的を確認してから使いましょう。
WordPressでは、利用しているSEOプラグインなどの設定画面から指定できる場合があります。操作に不安がある場合は、制作会社やサイトの管理担当者に確認すると安心です。
記事を減らすことより、今の読者に役立つ形に整えることが大切

過去の記事を整理するとき、アクセスが少ないという理由だけで削除する必要はありません。大切なのは、その記事が今も読者の役に立っているか、自社の事業に必要な情報かを見極めることです。
今回紹介したように、記事は「残す」「直す」「削除・統合する」の3つに分けて考えられます。GA4でサイト内の読まれ方を確認し、Googleサーチコンソールで検索結果での見られ方を確認すると、判断の手がかりが得られます。
また、削除や統合を行うときは、301リダイレクトやnoindexの役割を理解し、ページごとに適切な方法を選ぶことが大切です。
まずは、記事を1本だけ確認してみましょう
いきなり何十本、何百本もの記事を整理しようとすると、時間も手間もかかります。まずは、アクセスが少ない記事や、何年も更新していない記事を1本選んでみてください。
その記事を読み返し、今の読者にも役立つ内容か、自社にとって残す意味があるかを考えます。必要なら情報を更新し、似た記事があれば統合を検討する。残す理由がなく、改善も難しい場合に、削除を考えれば十分です。
記事の整理は、一度に終わらせる必要はありません。少しずつ見直していけば、読者が必要な情報を見つけやすいサイトに近づいていきます。これまで書いてきた記事を無駄にせず、今の読者に届く形へ整えていきましょう。
