
ブログ記事を更新していると、「アクセスはあるのに、問い合わせが増えない……」と感じることはありませんか?GA4(Google アナリティクス 4)を開いてみても、どこを見ればいいのか迷ってしまう。そんな方も多いのではないでしょうか。
実は、最初から難しい分析をする必要はありません。まずは、よく読まれている記事を見つけて、「読者は何を知りたくて訪れたのか」「次にどんな情報があると役立つのか」を考えてみるだけでも、改善のヒントが見つかります。今回は、GA4に慣れていない方でも取り組みやすいように、見るべき数字と記事の改善方法を順番に紹介します。
まずは、数字を見る前に「知りたいこと」を決めましょう

GA4にはさまざまな指標があります。すべてを一度に理解しようとすると、かえって何をすればいいのかわからなくなりがちです。そこで、まずは数字を眺めるのではなく、ひとつ疑問を立ててみましょう。
たとえば、こんな疑問で十分です。
- どの記事がよく読まれているんだろう?
- 読者は記事をどのくらい見ているんだろう?
- 記事を読んだあと、どのページに進んでいるんだろう?
- 問い合わせや資料請求につながっているのかな?
知りたいことがはっきりすると、確認するレポートも絞りやすくなります。まずは、気になることをひとつ選ぶところから始めてみてください。
GA4でチェックしたい3つのポイント

まずは、よく読まれている記事を見つける
最初に確認したいのは、どの記事にアクセスが集まっているかです。GA4の「レポート」から「エンゲージメント」内の「ページとスクリーン」を開くと、ページごとの表示回数などを確認できます。
表示回数の多い順に並べれば、人気の記事が見えてきます。最初からサイト全体を細かく分析する必要はありません。まずは上位3〜5記事ほどをピックアップしてみましょう。
ただし、たくさん読まれている記事が、必ずしも問い合わせにつながっているとは限りません。「どんな人が、何を知りたくて読む記事なのか」も考えながら見ていくことが大切です。
どのくらい読まれているか、手がかりを探す
次に見たいのが「平均エンゲージメント時間」です。これは、ユーザーがサイトを実際に利用していた時間を把握するための指標です。
時間が長ければ、じっくり読まれている可能性があります。一方で、短いからといって、すぐに「読まれていない」と決めつけるのは早計です。知りたい答えがすぐ見つかり、短時間でページを離れたのかもしれません。数字だけで読者の満足度を判断することはできないのです。
そこで、数字を確認したら、記事そのものも読み返してみましょう。読者が知りたいことにきちんと答えているか、説明がわかりやすいか、情報が古くなっていないか。実際に読者の立場になってみると、直したいところが見つかるかもしれません。
もうひとつの手がかりが、スクロールの計測です。GA4の拡張計測機能が有効になっている場合、ページの約90%までスクロールすると「scroll」イベントが記録されます。ページの深い位置まで読まれたかを考える参考にはなりますが、これだけで記事への満足度がわかるわけではありません。
記事を読んだあと、どこへ進んでいる?
記事を読んだ人が、そのあとどのページを見ているのかも気になりますよね。そんなときは、GA4の「探索」にある「経路データ探索」を使ってみましょう。特定のページを起点にして、その前後に閲覧されたページをたどることができます。
たとえば、記事を読んだあとにサービス紹介ページや料金ページが見られているか、といった動きを確認できます。もし関連ページに進む人が少ないようなら、記事内に自然なリンクを追加できないか考えてみるのもよいでしょう。
ただし、経路データ探索でわかるのは、ユーザーの行動を集計した傾向です。すべての読者が同じ順番でページを見ているわけではないので、記事の内容やサイト全体の構成とあわせて判断しましょう。
問い合わせにつながっているか、確認するには?

ここまでで、人気記事や読者の動きを確認する方法を紹介しました。では、その記事が問い合わせや資料請求につながっているかは、どうすればわかるのでしょうか。
そのためには、フォーム送信や資料請求、予約などの成果をGA4で計測できるようにしておく必要があります。GA4では、成果として確認したいイベントを「キーイベント」に設定できます。
ここで気をつけたいのが、「送信ボタンがクリックされたこと」と「フォームの送信が正常に完了したこと」は、必ずしも同じではない点です。何を成果として数えるのかを決め、実際の動きに合った計測設定にしておきましょう。
問い合わせの計測を設定していない場合は?
「そもそも計測できているかわからない」という場合は、GA4の「レポート」にある「イベント」を確認してみてください。問い合わせ完了など、成果に関係するイベントが記録されているかをチェックします。
設定方法は、サイトやフォームの仕組みによって異なります。たとえば、問い合わせ完了ページが用意されていれば、そのページの表示を利用して計測できる場合があります。一方、フォームの仕様によっては、Google タグ マネージャーなどを使った設定が必要です。
設定したら、実際にテスト送信をして、意図したとおりに記録されるかまで確認しましょう。自分での設定が難しい場合は、サイトの制作会社や計測設定を担当する人に相談するのもひとつの方法です。
人気記事を見つけたら、試したい3つの改善

読者が次に知りたい情報へ案内する
よく読まれている記事が見つかったら、読者が次に知りたくなりそうな情報を考えてみましょう。記事の内容に関連するサービス紹介ページや、あわせて読むと役立つ記事へのリンクを置く方法があります。
たとえば、悩みの解決方法を紹介する記事なら、具体的な支援内容を説明したページへ案内できます。大切なのは、リンクをたくさん置くことではなく、読者が自然に「もう少し詳しく知りたい」と思える流れをつくることです。
CTAの言葉や置き場所を見直す
CTAとは、問い合わせや資料請求など、読者に次の行動を促す案内のことです。記事の最後に「お問い合わせはこちら」と書くだけでは、読者にとって次の行動が少しわかりにくい場合もあります。
たとえば、基礎知識を解説する記事なら「サービスの詳しい内容を見る」、具体的な悩みを扱う記事なら「解決方法について相談する」など、記事のテーマに合わせて案内の言葉を変えてみましょう。読者が今知りたいことに寄り添った表現にすると、次の行動をイメージしやすくなります。
文言や設置場所を変えたら、クリック数などを見て変化を確かめます。必ず成果が上がるとは限らないので、一度に多くの箇所を変えず、少しずつ試しながら調整するのがおすすめです。
記事の内容を、読者目線でアップデートする
アクセスが集まっている記事は、内容を見直すよい機会です。読者が知りたいことに答えられているか、情報が古くなっていないか、文章や見出しが読みやすいかを確認してみましょう。
検索キーワードもヒントになります。読者がどんな言葉で検索しているのかを調べると、どんな悩みや疑問を持っているのかが見えてくることがあります。記事で扱っている内容と検索する人の知りたいことにずれがあれば、説明を補ったり、見出しを見直したりしてみましょう。
大幅に書き直さなくても、わかりにくい部分を少し補うだけで、記事が読みやすくなることもあります。まずは気づいたところから手を入れてみてください。
まとめ:まずは人気記事を1本、見直してみましょう

GA4を使うときに大切なのは、数字を確認して終わりにしないことです。よく読まれている記事を見つけたら、読者が何を知りたくて訪れたのか、そのあとどんな情報を求めていそうかを考えてみましょう。
そのうえで、関連ページへのリンクを追加したり、CTAの言葉や置き場所を見直したり、記事の内容を更新したりします。問い合わせへのつながりまで確認したい場合は、成果を計測する設定も必要です。
まずは人気記事を1本選び、読者の立場で読み返すところから。小さな改善を重ねながら、記事をもっと役立つものにしていきましょう。
